「シンゴ!シンゴ!」の件

「裸で何が悪い?」


皮肉で言っているのではなく、
至極、時代を体現する名コピーだと思う。
酩酊状態で放たれた言葉だろうが、
まさにこころの叫びであり、
本質を突いている。


現代社会で生きていて、
みな感じていることだ。


職業人でも公人でもなく、
自分が自分自身であって、何がおかしいのだ?
という根源的な問い。


誰かを傷つけたわけでもあるまいし、
制裁は十分に受けるだろうし、
社会的責任の自覚の無さより、
あまりにも他者に対して非寛容な社会の在り方の方が問われるべきだ。


みんなどこか今の世の中はおかしいと思っているのだ。


テレビを観ている人間ではなく、
テレビの中にいる人も
「もうこんな世の中、嫌だよ」と叫ぶ時代になったんだな、
と思わされた。


それに、
逮捕の瞬間に、
無意識に、苦楽を共にした同僚の名を叫ぶなんて、
なかなかできることではないと思うのだ。


本当に皮肉ではなく。