音楽と幸福度について

日々いろいろと大変なことはあるけれど、生きる幸福感を保てているのは、いつでもどこでも好きな音楽を聴いていられることが大きいなって思うのです。

というのは、80年代前半、僕が小学生の頃、うちにはレコードプレイヤーがなぜかなくて(父はクラシックファンなのにテープで聴いてました)、ラジカセしかなかった。

僕はベストテンやMTVが放送される度にラジカセをテレビのそばに置いて録音して、そのテープを繰り返し繰り返し、本当にテープが伸びるほど、聴いていたんですね。

あとはラジオを録って何度も何度も。

その音楽に対する「餓え」が原体験としてあるから、今、iPodiPhoneiTunesYouTube、それと高機能イヤホンがあれば、移動中でも仕事中でも世界中の音楽を思う存分聴くことができる。

これは子どもの頃の僕の夢の世界。冗談じゃなくて奇跡なんです。ですから、子どもの頃の僕は決して音楽的な環境や物質に恵まれていなかったけれど、その分、今幸福なんです。

だから、幸福度って、他人と比べるもんじゃなくて、過去の自分との相関だと実感するんです。ってこれ、タワーレコードの記事広告じゃないですよ、NO MUSIC, NO LIFE(笑)。