一貫性のなさを保ちたい

非常に共感したのでSNSではなく、ブログに記しておきたい。

人間に一貫性なんてないし、マニュアルやノウハウに沿う生き方なんて彼の言うように本当にスレイブリーだと思う。
そして、ネットや集合知の世界ではみんな同じ方向に走っていってしまうことが最近すごく息苦しくなってきた。
やっぱり首尾一貫して一貫性がない、答えも解もないのが生命っぽいし、自由とエナジーを感じる。

ニコニコ動画の謎が少し分かった気がしました。

以下、「鈴木敏夫ジブリ汗まみれ」より引用。

目的があったらダメなんですよ。人間の活動って本来そういうものだと思うんですよ。首尾一貫性というのは、人間の論理能力で無理やり、矛盾だらけの人間というものを、一貫性があるように見せているだけで、本来の人間というものは、リアクティブに適当なことやってるだけなんですよ。でも世の中のいろんな社会システムというのは、人間の性質とは違っていて、全部理屈が先なんですよ。

みんな同じこと言うじゃないですか。例えば、経営とかってこういうふうにやるべきだとか、ITビジネスとはこういうふうにやるべきだって、いろんなノウハウやマニュアル的な言説がありますよね、で、そのとおりやる人たちって、僕の世界観なんですけど、それって僕の中では、人間ではないんですよ。なんかのイデオロギーミーム。社会的な生命体の歯車になってる、奴隷になっている人間であって。

資本の論理だけで動く人っていうのは、全体の価値観どおりに動くマシンみたいな存在じゃないですか。それは、僕は嫌だな、と思っていて、それで多分、単純化された世界を本当の世界と思ってしまう人がいて、作った論理から世界だと思って考えたがる人が多いんですよ。たくさんいすぎて競争力がなんですよね。多分21世紀は最後の人間の世紀なんですよ。

"ジブリ汗まみれ
2011/12/07 ドワンゴの会長 川上量生さんのおまけの人生
http://www.tfm.co.jp/asemamire/index.php?itemid=46829&catid=168