高知へ




坂本龍馬関係のお仕事の撮影で高知に来ています。
かつおはまるでステーキのよう。


ところが、なんと!
茂木さんも同じ日に、
龍馬の脱藩の道を歩いていたとのこと!
http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2009/10/post-173d.html

会えていたら、、、



脱藩の道

 ある言葉や概念に出会う
ときには、ふしぎな気配が
漂う。
 それは、最初は霧のなかに
あって、それから次第に見えてくる。
 「偶有性」ということばが
自分の中で重要になってきた
経緯も、そうだった。
 
 ある特定の文章や資料で
それに出会うのではない。
 自分の内側の白いもやもやの
中からそれは浮かび上がってきて、
やがて確固たるものに変わっていく。
それからが長い。
「偶有性」という言葉の意義は
定まり、めぐって思考も展開して
いくものの、それを日々の行動の
中で定着し、実践し、そして自分の
血肉としていくことには
配慮と注意と行動がいる。
偶有性の「初級者」から始まって、
やがて「有段者」へと変わって
行かねばならぬ。
その文脈で言えば、ぼくは
まだまだ級位者に過ぎないだろう。
このところ、ずっと、高知の
和霊神社から
下る石段のことを考えていた。
坂本龍馬が、「吉野の桜を見に行く」
といってそれから、土佐藩
出奔するために駆け下りていった
「脱藩の道」。
あの時、龍馬は偶有性という
大海を泳ぎだしたのである。

10月 29, 2009 at 08:34