なんだかブログ再開することに

なんだかツイッターの自動投稿が止まってしまったようなので、
必然的にブログ再開となりました(苦笑)。


もう一個、「BRASH」でもブログを書いてますが、
ここにはちょっと個人的に考察を中心にまた、書いていきたいと思います。


あんまり更新できないとは思うのですが・・・
ブックマークされていた方、また宜しくお願いいたします。
ともあれ、僕はまあ元気です。


ちなみに最近ハマっている本は「木村正彦はなぜ力道山を殺さなかったか」(新潮社刊)。
前職の先輩である『ゴング格闘技』編集長の松山さんが作者の増田さんのこの連載を
ずっと掲載していたので、気にはなっていたのですが、ほとんど連載中はよむことがありませんでした。

昭和の「巌流島決戦」と言われた実力日本一をかけて行われた、
人気絶頂のプロレスラー・力道山と、戦争を挟んで15年間無敗「木村の前に木村無し、木村の後に木村無し」と言われ、今現在も最強の柔道家として名高い木村正彦が一騎打ち。
もちろん、この試合は事前の取り決めで「引き分け」となっていたプロレスだったのですが、
試合では、力道山が突然打撃を連打し、全く防御しないまま、血だらけになって木村が壮絶なKOをされるという「戦後スポーツ史最大の謎」とまで言われた試合を軸に、
戦中戦後の柔道、柔術、プロレス、そして闇社会など、柔道家でもある作者が、
18年間徹底的に関係者からの証言を
元に「木村先生の汚名を晴らしたい」という一心で18年かけて完成させた全700ページ、しかも2段組みという分量の超力作です。

しかし、その結末は、作者の増田さんも予想もしなかったものでした・・・

戦後の激動の中、強さをひたすら求め、1日10時間という常人離れした練習量と、
道家でありながら空手などの打撃を習い、現在の総合格闘技とも言える実践柔道を
邁進していた木村がなぜ負けたのか。そしてその後力道山が死に、生き恥をさらしたまま、
木村がどう生き延びたか。
涙なくして読めません。

現在の混沌とした世の中で、どう生きたらいいのか?と悩んだら、
強烈な喝を入れられるような本でもあるので、本当に長い内容ですが、
絶対の自信を持ってお勧めする一冊です。