WHITNEY HOUSTON新譜


風邪でダウンしてたせいもあり、
何かゆったり聞けて、しかも力がわきあがるようなものをと、
Whitneyの7年ぶりのアルバムを。


いやさ、ボビーブラウンとの諍いがあって、離婚が成立してっていう、
感涙の復活劇はあってのことではもちろんあるんですが、
この1曲目の"Million Dollor Bill"で、「おお!」と小躍りしたというか、この時代によくやったな、というか、
まさに黄金期のR&Bの音になっていてうれしくなったのでした。
というか、
「??待てよ、ちょっと懐かしすぎるな」と思っていたら、
なんとLoleatta Holloway "We're Getting Stronger"が元ネタなんですね(笑)。そうか、どうりで。加えて、クリスタル・ケイちゃんの曲にも似てるのがありますね。



いやーこれもいい曲ですけどね〜〜。
復活ライブでは、かなりピッチ外れていて、あの超絶的に上手いホイットニーにもこんなことが起こるのか?とさえ思いましたが、それはこれからの修正に期待し、
ぜひ、日本でのライブを。


マイケルが亡くなってとみに思うのですが、
まだ生で観ていない大物ミュージシャンをやっぱりライブで聞いとかないと。
ロックは少ないんだけど、黒人ミュージシャンは意外といるんだよな、
JBも結局観れなかったし。


podcast「キラキラ」で西寺郷太さんもこのアルバムを取り上げてらっしゃいましたが、タイトルトラックの"I look to you"をはじめ、ほんと、シンプルで分かりやすい歌詞、キャッチーなメロディ、でも浅くない、ほんとこのバランスが難しいのが音楽ってやつ。
派手さは欠けるけど、「ボディガード」してた頃の天上人のようなホイットニーが、人生の辛酸を舐めて生還、高らかに人間宣言したような、染み入る歌の数々です。


「私は知らなかったのよ、私の中に在る強さに」


やはり、この歌詞にはもってかれました。


なんてことない普通の日常を生きる人々、
でもそれぞれが持つ痛みを癒す一般性と普遍性と深さ。
こういう表現ができるから、歌や音楽ってやっぱりすごいと思うのです。