再会

ニューヨークを拠点に世界で活躍する写真家のトクヤマムネタカ君が急遽帰国して、
東京にいると言うので、彼が泊まっている五反田のホテルの近くまで行く。


TSのインタビューで会ったきり2年ぶりくらいだったが、
そんな気が全くしない。
本を作る際に彼の写真データや原稿を
メールで何度となくやり取りしてきたこともあるけれど、
それ以上になんとなく“同志”的な気分を共有していたからだと思う。


五反田駅前のカフェから街を散歩してみる。


僕がインタビューをした時には、
彼にとってはまだまだ遠い夢だったことが、
その後まさに次々と実現していったのだ。


他の方も言っていたが、インタビューで言ったことは、
意識的にも無意識にも1つのマニフェストとして刻まれ、
有言実行していくきっかけになるという。


インタビューした甲斐があったというか、
本当に嬉しいことだ。



欧州「NIKE」の広告をはじめ、
ユニクロ」NY店やWEBの写真、
その後は、NYにいながらサントリーGokuri」や

松坂大輔投手が出てる「バンテリン」なども撮っている。
今度は欧州の「リーボック」を撮るそう。
商業写真家として大活躍だ。


でも、彼は「ボランティアがしたい」と言う。
おじいちゃんおばあちゃんを撮ったり、
家族の写真を撮ることで家族の会話のきっかけになったり、
そんなことがしたいのだそうだ。
僕が「写真集出さないの?」と訊いても、
「自分で考えた企画でもなく、
人様からお金もらって撮った写真を
自分の写真集でなんて出せないですよ」


彼は吉永マサユキさんを尊敬しているという。
コテコテの大阪出身で、五反田のことを「自分の故郷のような街で落ち着きます」。


ぶらりと立ち寄った公園のベンチに座ってアレコレ話す。
夕方の公園には、カラフルな遊具があるのに子供は1人もいない。
僕らも含めておじさんばかり(笑)。



気持ちのいい午後。