写真家・有高唯之個展「NAVEL」トークショー


昨日、友人の写真家・有高唯之君の初の個展「NAVEL」展の
トークショーの司会をやりました。


会場は青山のギャラリー「PLSMIS」。
http://plsmis.com


都会のど真ん中にあるのに、ここだけゆるやかな時間が流れているような、
とてもリラックスできる会場。エントランス横や会場奥に木が植えてあったり、
バーカウンターがあったり、とても居心地がいいギャラリーでした。




今回の展示は、有高君が去年、ロシアのアルタイ共和国に行って、
(モスクワ経由で車で二日もかかるそう!)
皆既日蝕を撮影したものがメイン。
彼は普段は雑誌での著名人のポートレートを中心に活動していますが、
2001年のザンビア、2006年のトルコ、そしてアルタイと
プライベートで皆既日蝕を追いかけ、ライフワークとしている。

この日のゲストは、クリエイティブ・ディレクター、Think the Earthプロジェクト プロデューサーの上田壮一さん。上田さんも実は、日蝕ハンターで、昨年はゴビ砂漠に行っていたそう。僕もリスペクトする業界の大先輩。


↓上田さんの日蝕に関する文章がここで読めます。
http://www.jp.horiba.com/sensorium/mirai/f_main4.htm



有高君、上田さんに日蝕の魅力、そして、宇宙の法則によってあらかじめ決められている目的地や時間があらかじめ決められている日蝕を巡る旅について、スライドや動画を観ながらアレコレ聞きました。


ただやっぱり、2人とも言っていたのが、日蝕の魅力とは、
その場でしか体験できないものであり、
決して言語で伝えられないものということ。
現代の都市生活で接している、
複製化し流通する、もしくは情報化して伝播する、そして疑似体験する、といった
2次体験では決して得られない、「体験」そのものである、ということでした。


特に面白かったのが、日蝕マニアが言う「勝ち負け」という概念。
日蝕鑑賞は、天候に左右されるので、せっかく現地に行っても、
天気が悪かったり雲がかかったりすれば観れない。
現在、上田さんは「3勝1敗」、有高君は「3勝0敗」だそう(笑)。
でも、そういったアクシデントも含めての自然環境や地球、宇宙に
自分が寄り添い、感じるという体験であると2人は語っていました。


今年のトカラ列島での日蝕は6分以上も観ることができるということで、
世界中から人が押し寄せるようですが、
別に日蝕は今年に限った「イベント」でなく、
毎年のように世界中で観られる現象。
来年はイースター島というから、
モアイをバックに日蝕を観るという超神秘的な体験ができるかも・・・
と今から夢想しています。


この「NAVEL」展、7月12日(日)まで開催され、12日にはまた別のトークショー
も行われるということですので、興味を持った方はぜひ。


有高君、上田さん、お疲れ様でした!