新野圭二郎「世界同時共鳴プロジェクト」




友人のアーティスト・新野圭二郎君の「鐘」プロジェクトがいよいよ始まった。


もともとは、このプロジェクトは2016年の東京五輪の開会式用に用意されたプロジェクトで、
某テレビ局の番組で、実際に石原都知事テリー伊藤さん、浅草キッドの前で披露されたもの。


世界中のありとあらゆる宗教施設の「鐘」を同時に鳴らし、
それが共鳴することで、地球に大きな輪をかけるというもの。


いかにも新野君らしいスケールの大きいプロジェクト。
彼はこのプロジェクトを人生を賭けてこれから行っていくと
常々語っていた。


国連大学の中庭に100人以上のお客さんが集まっていた。
新野君のプロジェクトのお披露目は、
この日行われていた「キャンドルナイト」イベントのバンド演奏やダンスの後だった。


参加者それぞれが会場に用意された鐘を手に取り、
その時を待つ。


新野君が用意したこのプロジェクトの理念を綴ったスピーチは時間の都合上、
この日披露はされなかったけど、
1分間の沈黙を作り、それぞれがそれぞれの祈りを捧げる。
国連大学の鐘が打ち鳴らされ、その後、参加者皆で鐘を鳴らした。


「龍が天を駆け上がっていくイメージで鳴らしてください!」という新野君だったけれど、
音量は完全アンプラグドなので、そこまでは鳴らず!
でも、リハーサルを繰り返し、本番では皆必死になって鐘を鳴らした。


本当に小さな始まりだと思う。
でも、こういう形からでも何かが始まっていくのだ。


新野君が事前にメールで教えてくれたこの日初披露となったイベントのタイトルは、


"I HAVE A DREAM,TOO"


「私にも夢がある」だった。


そう、キングのあのリンカーン記念堂でのスピーチから46年。
今年、黒人初のアメリカ大統領が誕生した。
でも、一体誰が50年後の状況を想像しただろう?信じただろう?


そう考えると新野君の新しい夢は、単なる夢で終わらないのかもしれない(と思えてくる)。


形になっていないもの、言葉で説明できないもの、
人はそこに価値をなかなか与えてくれない。
でも、「はじめて」のことはいつもそのような形で現出してくるのだと思う。


参加者それぞれが沈黙の1分間、何を祈ったのだろうか?


新野君のこのプロジェクトは、7月にも渋谷区の教会の鐘を同時に鳴らすそうだ。
ぜひ、あなたも鐘を手に取って夢を祈ってほしい。


僕にも夢がある!!